日本救急システム株式会社-JEMS-の取り組みや教育体制などについてご紹介していきます!

日本救急システム株式会社-JEMS-とは?

日本救急システム株式会社(以下:JEMS)は、2013年に救急救命士教育業界の更なる飛躍に貢献することを目的として創業しました。創業当初は救急救命士養成課程の学生に向けた教材開発(救急救命士国家試験対策アプリなど)を主な事業としていました(旧商号:株式会社救急教育出版)。

2014年夏、自治体として常備消防を設置していない(消防署が無い)常備消防非設置自治体である宮崎県美郷町と「救急搬送業務の民間委託」について協議を開始しました。2015年6月1日に「救急搬送業務の民間委託」を受託し、日本で初めて民間企業の救急救命士による自治体救急車の運行を開始しました。

自治体内に常備消防が無い常備消防非設置自治体は日本全国に29町村あります(2020年3月末現在)。この様な自治体の多くは、救急要請を行うと一般行政職員や消防団員などが救急車に乗車し医療行為を行わず緊急搬送だけを行う「役場救急」と呼ばれる体制をとっています。

居住する地域によって医療サービスの質が異なるということは少なからず存在すると思われますが、その差を少しでも縮めたいという思いを抱いていたJEMSと、住民の高齢化が進み今後も救急要請件数が増えていくことが見込まれ救急搬送業務の充実が課題であった美郷町の思いが一致し、関係諸機関と度重なる協議を行い日本で初めての取り組みとなる「救急搬送業務受託事業」を開始しました。

現在では宮崎県美郷町(救急隊3隊)、徳島県勝浦町(救急隊1隊)、沖縄県竹富町(2020年度内運用開始)の3つの自治体より委託を受け業務を行っています。

また、宮崎県美郷町は救急搬送業務の民間委託事業が先進的な取り組みであると評価され、2017年に地方自治法施行70周年記念・総務大臣賞を受賞しました。

主な事業 

救急医療システム構築事業

救急救命士養成課程向け教材作成事業

JEMSの企業理念

JEMSは社会に貢献できる救急救命士の育成を目指し、「教育」を理念に掲げ運営を行っています。所属する救急救命士の教育体制充実を始め、教材作成事業を通して救急救命士養成課程の学生向けに教育支援を実施しています。

また民間企業の強みを活かし、ご依頼元の要望に合わせた柔軟な事業を提供するとともに、事故防止を第一とした事業運営に努めています。

日々の業務内容

JEMSの救急救命士はそれぞれが所属する部課(救急隊)の詰所に交代で勤務し、24時間365日救急現場に向かえるよう待機しています。

現在は26名(うち女性3名)の救急救命士が在籍しております。

勤務体制

JEMSでは勤務体制としてシフト制を採用しています。事前に休み希望を提出し、希望に併せて所属長がシフトを作成します。日勤、夜勤、日夜勤などの組み合わせでシフトを作成しますので、個人の状況に応じた勤務が可能です(1ヶ月間だけ日勤専従など)。給与は実際に勤務した時間に基づいて算出します。

詰所待機中は、救急搬送業務に関する事務作業や各種講習会に対する準備作業、訓練等を行っています。

救急救命士ペア制度

医療事故防止を第一の目的として、救急要請に対して必ず救急救命士2名で活動する「救急救命士ペア制度」を実施しています。

この制度は2人の救急救命士で同時に活動することで、万が一のミス発生時におけるフォローや、医療的な判断に迷う場合の活動方針の決定に繋がるほか、経験年数が少ない救急救命士は経験年数が多い救急救命士とペアを組むことで現場を通して多くのことを学べるオンザジョブトレーニングを実施出来ます。

さらにシフト制で勤務するため固定の隊編成では無く毎日ペアが変動しますので、救急救命士同士における知識技術の共有・連携にも繋がっています。

※新入社員については、社内で規定する研修内容が修了するまではメインの救急救命士2名とともに3人目として乗車し研修を行います。

教育体制

社内における教育

社内における教育体制について、各部課ごとに教育担当者を任命することで連携を取りながら社内教育を実施しています。

スキルトレーニング

〇各部課トレーニング

日々進化する知識技術について、各部課ごとに定期的に訓練を行い習得を行っています。

〇入職時トレーニング

社内で規定する技術習得確認表に沿って知識技術を習得します。

※写真は訓練です※


想定訓練

各部課ごとに定期的に想定訓練を実施し、業務の練度向上を目指しています。

※写真は訓練です※

訓練終了後は、経験年数に関わらず参加した救急救命士全員でディスカッションを行い、知識技術の共有や今後の活動方針などを検討します。

※写真は訓練です※


社内プレゼンテーション

全社員に向け、1人あたり年1回以上のプレゼンテーション課題を付与し発表する機会を設けています。

自身の得意分野を発表したり、敢えて苦手分野を選ぶ社員もいます。

業務で直接受講出来ない社員に対してWEBによるリアルタイム講義を導入しているほか、後日動画にて振り返ることが出来る体制をとっています。


社内緊急走行訓練・動画事後検証

部課によっては救急車の運転業務についても受託していることから、定期的に走行訓練、緊急走行に関する座学等を行っています。

※写真は訓練です※

緊急走行経験者・運行管理者資格を持つ社員を中心に訓練を計画し、安全な走行方法や緊急走行の危険性について学びます。

社外における教育体制

病院研修

救命救急センター・二次救急医療機関のご厚意により病院研修を受け入れて頂いております。

  • 宮崎大学医学部附属病院 救命救急センター(宮崎県宮崎市)
  • 日本赤十字社徳島赤十字病院 救命救急センター(徳島県小松島市)
  • 医療法人倚山会 田岡病院(徳島県徳島市)

宮崎大学様のご厚意により、ドクターヘリ出動時において同乗研修を実施させて頂いております。

同じく宮崎大学様のご厚意により、ドクターカー出場時において同乗研修を実施させて頂いております。

徳島赤十字病院様のご厚意により、ドクターカー出場時において同乗研修を実施させて頂いております。


防災ヘリコプター連携訓練

各県を管轄する消防防災航空隊のご厚意により、連携訓練を定期的に実施させて頂いております。

  • 宮崎県防災救急航空隊
  • 徳島県消防防災航空隊

緊急自動車研修

社内における緊急走行指導者を養成するため、専門機関による緊急自動車研修を定期的に受講しております。

  • 自動車安全運転センター安全運転中央研修所(茨城県ひたちなか市)
  • HSR九州交通教育センターレインボー熊本 (熊本県大津町)
第二級陸上特殊無線技士資格取得

救急搬送業務においてデジタル消防救急無線を使用していますが、使用に際し陸上特殊無線技士の資格が必要となるため社員全員の資格取得を実施しています。

図書研修費制度

救急医療に関する自己研鑽を推進するため、給与とは別途、自己研鑽に使用出来る図書研修費制度を導入しています。

図書研修費は年度初めに救急救命士1人ひとりに使える金額が提示され、年度をまたいでの繰り越しは出来ません。

図書研修費を使用し学んできた内容は、社内で伝達講習や詳しい内容の紹介を行っています。社内に還元・共有する事で知識技術のブラッシュアップに努めています。

図書研修費を使用出来る用途
  • 救急医療に関する講習会やセミナー等の受講費、交通費、宿泊費
  • 救急医療に関する図書、DVD教材等の購入
  • 救急医療に関する医療系学会の年会費、参加費、交通費、宿泊費

医療系学会では、聴講に限らずJEMSの取り組みについても積極的に発表しています!

国内学会発表数:延べ16演題

国内学会に限らず、国際学会でも弊社の取り組みについて発表しました!

第18回国際救急医療学会 ICEM2019

その他多くの教育コースや学会に参加しています。
JEMSブログで紹介していますので是非ご覧下さい!

看護師育成制度

地域医療・離島医療支援を目的に、看護師資格取得希望者に対して取得支援を行っています。

看護師資格取得を支援することで、医療資源の少ない地域や離島において活躍できる医療従事者を育成しています。

看護師資格取得希望者は、JEMSに在籍・勤務しながら看護学校に進学が可能です。JEMSから学費の補助、救急搬送業務に対する給与を得ながら3年間で看護師取得を目指しています。

2020年4月現在、救急救命士&看護師のダブルライセンス保持者は3名在籍しており、そのうち2名が当社の看護師育成制度を活用しました。

現在も3名が看護学校に入校しており、看護師取得に向けて勉学に励んでいます。

協定・出向

日本救急システム株式会社は現在下記の通り協定を締結致しております。

  • 宮崎大学医学部附属病院救命救急センター(宮崎県宮崎市)
    • 宮崎大学ドクターカー運用に係る出向協定(ドクターカー運用)
  • 明治国際医療大学(京都府南丹市)
    • 産学連携に関する包括協定
    • 嘱託教育教員の運用に係る出向協定
      • 保健医療学部救急救命学科(救急救命士養成課程)常勤教員

各種協定における出向は期限が定められており、期限を迎えると別の社員が交代して出向となります。

社内に限らず出向先での業務を経験することにより、救急救命士としての知識技術向上や指導技法向上に繋がるなど多くの事を学ぶことが出来ます。

協定先に対しては救急救命士としての技能を提供することにより、協定先の業務充実を図っています。

福利厚生・保険等

JEMSでは下記の福利厚生を整えています。
※社内規定により支給

  • 社会保険・年金等完備
    • 健康保険 / 労災保険 / 雇用(失業)保険
    • 厚生年金 / 企業年金
    • 退職金制度有り
  • 新入社員転居費支援
    • 転居交通費 / 宿泊費
    • 家具移転費
  • 各種手当
    • 住宅手当 / 通勤手当 / 勤務地手当
    • 子ども手当
    • 学業手当(看護学校進学時)
  • 慶弔見舞金
    • 結婚祝金 / 出産祝金
    • 傷病見舞金 / 災害見舞金 / 死亡弔慰金
  • 休暇
    • 年次有給休暇20日付与
      • 上記とは別に特別休暇(結婚・出産・忌引等)付与
    • 産休・育休・介護・看護における各種休暇
      • 男性社員の育休についても歓迎しています!(取得実績あり)