皆様こんにちは。

美郷救急事業部南郷救急課の中村です。

この度11月より南郷救急課へ異動となりました。北郷救急課では、多大なる方々のご協力のもと、様々な経験をさせて頂くことが出来ました。誠にありがとうございました。
南郷救急課にて今後とも頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

11月3日(土),4日(日)に岡山県倉敷市にあります川﨑祐宜記念講堂 川崎医療福祉大学で行われました「第25回日本航空医療学会総会」に参加(聴講)ししてまいりました。

日本航空医療学会は1996年に「日本エアレスキュー研究会」として発足し、2000年に「日本航空医療学会」と名称を改められました。また、日本における航空機による救急医療システムの確立とその普及を図り、さらには航空機に関連する医学、医療の向上に貢献することを目的としています。

今回の会場である川崎医療福祉大学は川崎医科大学附属病院に隣接しており、川崎医科大学附属病院は岡山県ドクターヘリの基地病院でもあります。また、岡山県ドクターヘリは日本で一番最初に運航開始をしたドクターヘリでもあり、ヘリポート脇にはドクターヘリ発祥の地の石碑が建てられていました。

日本におけるドクターヘリ事業は1999年の厚生労働省の試行的事業を皮切りに現在では43道府県53機のドクターヘリが配備されています。私たちが普段連携させて頂いている宮崎県ドクターヘリは2012年4月に運航開始となり全国で36機目の運航になっております。

現在ではドクターヘリだけに留まらず、医療法人などが運用している民間救急ヘリも増えています。そして、北海道では「メディカルウィング」というジェット機を用いて患者搬送も行っており、航空機を使った医療は増えてきています。

今年の日本航空医療学会総会のテーマは「原点回帰~未来に向かって~」というテーマで行われました。日本航空医療学会総会が25回目の節目を迎えるにあたり、今一度原点に戻って考えようという趣旨の演題が数多くありました。また、ポスター発表では「地域医療を支えるドクターヘリ」という題で日本全国のドクターヘリ基地病院の取り組みや特徴を発表しており、地域事情を鑑みた活動や独自の取り組みが取り上げられておりとても勉強になりました。

一般演題では、「へき地医療」のセッションがあり聴講させて頂きました。美郷町と同じような山間部に位置し高次医療機関までの距離が遠い地区において、ドクターヘリの存在は大きな役割を担っています。演題を聞いていて感じたことは、ドクターヘリ要請までをいかに早く行うかがポイントとなることです。
この点については弊社における日頃の訓練でも強調している所でもあり、山間部は地理的条件で基地病院から遠い位置にある事が多く、要請から到着まで15分以上かかってしまう地域が多区存在します。美郷町においても離陸から到着までは20分程度かかってしまうため、ドクターヘリ要請が遅れることで根治的治療までの時間がどんどん延長してしまいます。

そのため、傷病者を救命するためには現場の救急救命士もしくは指令員のドクターヘリ要請判断が重要となります。。

また、「心肺停止」のセッションでは、離島で発生した心肺停止傷病者の社会復帰事案の発表もありました。どんな環境であれ、全力を尽くすことで傷病者を救命できることが分かりました。

今回の学会でも多くの学びを得ることが出来ました。今後の救急救命活動に活かし、一人でも多くの傷病者の力となれるよう努力してまいります。

※岡山県ドクターヘリ ヘリポート横にある「ドクターヘリ発祥の地」の石碑です。