皆様、こんにちは
勝浦救急事業部の大谷です。

先日、イタリアのボローニャで開催されましたERC Resuscitation 2018で研究発表するため、弊社から白川代表取締役と大谷で参加してきました。

ERCとは、ヨーロッパ蘇生協議会(Europe resuscitation council, ERC)の略で、1989年に結成された組織です。当時はアメリカがすでにアメリカ心臓協会(American heart association, AHA)を結成し、1974年から現在でいうガイドラインを6年ごとに発行していました。そして、この指針を世界共通のガイドラインにするために世界へ協力を求め、1990年代にはノルウェーのウツタイン修道院に各国の代表が集まり国際登録基準を作成し、そのメンバーを中心に現在でも続く国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation, ILCOR)が発足されました。そして2000年にはガイドライン2000が発表され、市民によるAEDの使用などが推奨されるようになった歴史があります。日本も2006年にはアジアの一因としてILCORへの加盟を果たし、また国内向けには日本蘇生協議会(Japan resuscitation council, JRC)としてガイドライン2010、ガイドライン2015が発行され今日に至っております。
ちなみに、日本でのAEDの市民への解禁は2004年でした。そして、現在ガイドライン2000が発行されてから早18年が経過し、一般市民への応急手当の普及も確実に進んできました。そして、市民による心肺蘇生法の効果を検証する論文も数多く見られ、かなりの成果をあげていることがわかります!!

本学会において、弊社の白川が分析したのは除細動までの時間経過と社会復帰率との関係について、大谷はバイスタンダーによる心肺蘇生が二次救命処置に与える影響についてでした。2人とも、業務の傍ら国士舘大学大学院にてプレホスピタル分野の研究について学んでおります。今回はその一環として、国際学会での発表となり、二人とも無事に発表を終えることができました。また、聴講した研究内容で個人的に面白かったのはやはりアドレナリンの効果です。2011年に行われた無作為化比較試験によるアドレナリン研究でしたが、未だに脳機能予後の改善を示せておらず、まだ結論は出ていません。これからどうなるのか楽しみです!! また、気管挿管とアイジェルの研究も発表されてましたが、こちらも結論は・・・という感じで終わりました。各国で様々な研究が行われていましたが、やはりアドレナリン、バイスタンダー、除細動などに関するものが多く、各会場でも活発な意見交換が行われていました。私自身も発表後に3つほど質問があり、なんとか切り抜けることができました。

こうしたウツタインデータを用いた研究も積極的に行ない、分析して学んだことを地域医療に行かせられるように今後も頑張って行きたいと思っています。そして、JEMSは国際的にも発信できる組織となっていけるよう努力を続けて行きます!!

最後になりましたが、今回のERCでの発表で直前までご指導賜りました先生方、大学院のメンバーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。本当に3日間お疲れ様でした。ありがとうございました。