皆さん、こんにちは。

美郷救急事業部  南郷救急課の三好将寛です。

去る、7月14・15日に熊本県熊本市にあります国立病院機構熊本医療センターにて開催されました第20回熊本PEEC・第4回熊本PPSTコースを受講させて頂きました。

このPEEC(Psychiatric Evaluation in Emergency Care)というコースは、精神科的問題を有する救急患者に標準的な初期診療を提供するために、救急医療スタッフとして必要な医学的知識、接遇法、入院管理、リソースの有効活用、外来フォローアップへのつなぎ方を身に付けるコースです。

コースでは、4つの症例をもとに病院前から退院後にどのような対応ができるかディスカッション形式で学びました。医師・看護師・救急救命士の受講生、インストラクターの方から実際の体験されたお話から多くの意見を聞くことができました。

 

PPST(Prehospital PEEC Skil Training)というコースは、病院前の救急現場で精神科的問題を有する傷病者への接遇と応急処置、搬送先の選定をシナリオロールプレイにて実技の定着を図るコースです。

私たち救急救命士はどの医療機関よりも傷病者や家族に接し、様々な情報を得ることができます。
しかし、精神科的問題を有する救急患者に対して私自身どのように対応していいのか分からない部分がとても多かったのでこのコースを受講しました。

コースの中では、フィジカルアセスメントはもちろんのこと、メンタルヘルスアセスメント、ソーシャルワークアセスメントの「3つの視点」をもって対応しなければいけないと学びました。

メンタルアセスメントの中で「TALKの原則」「言語的静穏化」などの技術を実技を通して学びました。

TALKの原則とは、精神科的問題を有する傷病者への対応の仕方。
T(Tell)・・・・・誠実な態度で話しかける
A(Ask)・・・・・自殺についてはっきりと尋ねる
L(Listen)・・・・相手の訴えに傾聴する
K(Keep safe)  ・・安全を確保する

言語的静穏化(Verbal de-escalation)とは・・・
不穏、興奮、幻想妄想、攻撃的な姿勢を持った傷病者に対して薬剤や拘束することで鎮静化を図るのではなく言葉を用いて鎮静化を図ること。

この2つの手技を用いることにより、情報(切迫度・危険因子)を得ることができ傷病者の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、援助を早期に介入することに繋がってくるのでとても大切な手技であると感じました。また、私自身救急救命士として、その様な精神科救急患者の気持ちに寄り添えることができる救急隊員になりたいです。

今回の2つのコースで学んだことを今後の救急現場に生かし救急医療と精神科救急との連携および協働に努めて参りたいと思います。

 

2日間にわたり、コース開催にあたり御指導頂きましたファシリテーター・コースアシスタント・タスクの皆様、また当日一緒に学ばせて頂きました受講生の皆様に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。