皆様こんにちは。

美郷救急事業部北郷救急課の中村です。

5月も終盤に差し掛かり、宮崎県は5月26日に梅雨入りとなりました。梅雨の時期はすっきりと晴れる日がとても少なく、ジメジメとしていてどうしても気分が落ち込みやすくなってしまいますね・・・

宮崎県のある九州南部と沖縄・奄美地方は梅雨入りしており、梅雨明けが待ち遠しい頃かと思います。しかし、梅雨が明けると夏が待っています!海水浴やキャンプなど様々なアクティビティが待っていますね!今年の夏は何をしようかな?と考えながら梅雨を乗り切っていきたいと思います!!

5月19日(土)・20日(日)に新潟県新潟市の新潟大学旭町キャンパス内にあります新潟医療人育成センターで行われた「第8回新潟ITLS-Pediatric Course」に受講生として参加をしてきました。

ITLS(International Trauma Life Support)は1982年にアメリカで開発されたパラメディック向けの病院搬入前の外傷処置教育訓練コースです。今回受講したPediatric CourseはITLSで行われているコースの内、小児外傷に特化しているコースです。

現在、日本で行われている外傷標準化教育コースの中で小児について触れられているコースは他にもありますが、メインは成人の外傷について行っており、小児について触れられる時間は少ないです。しかしこのITLS-Pediatric Courseは小児に焦点が当たっているため、コースの時間全てが小児外傷について学べるコースです。

コースで強調されていたのが、気道・呼吸の異常です。気道・呼吸の異常は小児が外傷でショックに陥る原因で最も多く、その中でも呼吸窮迫と呼吸不全を見分ける必要があります。小児は成人に比べ、非代償性ショックになると心停止になるまでの経過がとても速いです。そのため、呼吸状況により補助換気などの介入が必要か判断することが重要になり、この判断が遅れると患児を心停止にしてしまう恐れがあります。

また、小児を観察するうえでとても重要になるのが、「親」です。小児は親と離れることをとても怖がるため、観察をする際に近くにいてもらったり、小さい子であれば発達状況を知ることも重要であるため、親の存在がとても重要です。コース内でも親を「第4の隊員」として活動することが重要という話が出ました。観察や処置にとらわれるのではなく、しっかりとコミュニケーションをとりながら活動をする重要性を再認識しました。

そして、小児外傷を対応するうえ考えなければならないのは虐待です。虐待を受けて受傷した子供を対応することもあるかもしれません。虐待を受けた子供の救急要請内容は必ずしも虐待を疑わせる内容でないかもしれません。親から聴取した事故概要と患児の受傷部位などを観察し、矛盾が出てきたり、明らかに不自然な外傷や新旧混在する打撲痕がみられると虐待を受けた可能性があります。虐待を受けた子供を救うためにも適切な観察と聴取が必要になります。

美郷町には多くの子供が住んでいます。いつ、小児外傷が起きるかわかりません。しかし、起こってしまったその時に適切な観察・判断・処置を行い、小児の外傷死を防いでいきたいと思います。

今回の受講によりIP(Instructor Potential)を頂くことが出来ました。次はインストラクターになるべくさらに精進を重ねて参ります。

最後になりましたが、第8回新潟ITLS-Pediatric Courseでご指導いただきましたインストラクターの皆様、事務局スタッフの皆様に深く御礼申し上げます。また、当日受講された皆様、2日間お疲れさまでした!