こんにちは、勝浦救急事業部の土手です。

昨年4月に勝浦町での救急業務が始まり1年経ちました。引っ越してきてすぐは知り合いもいない、土地勘もない状態で不安な部分が多くありましたが、町民の方々の支えや近隣消防の方のご意見、コースなど様々な場面でのご指導により1年間滞りなく業務を行うことができました。昨年度はいちから町の救急システムを作ることに専念してきましたが、今年度は少しずつでもより良い救急サービスを提供できるよう慢心せず頑張ってまいりたいと思います。

3月29日に町民の方々対象のBLS講習会を開催しました。今回の講習会ですが先月の勝浦町広報に心肺蘇生法講習会開催のお知らせと申込表を折り込んでいただき、参加者を募る方法で行いました。これまでは自治体や、ボランティア団体など、1つのコミュニティ単位での講習会でしたが、一般の方にも気軽に参加して頂けるようにとの思いでこのような形となりました。今回が初めての取り組みで定員に満たない参加人数でしたが、今後勝浦町民の方々への周知活動を行い、積極的に参加いただけるよう工夫していきたいと思います。

さて、今回の講習内容ですが、心肺停止に関する座学、胸骨圧迫、AEDの使用法についてお話させていただきました。

参加者の方から近年ニュースでも取り上げられている死戦期呼吸についての質問がありました。死戦期呼吸とは倒れている人の反応がなく、呼吸がない、または普段通りの呼吸をしていない場合の呼吸様式を言い、心停止状態の方にみられます。死戦期呼吸は呼吸と付いていますが体に酸素を全く取り込めていない状態です。
以前報道もされましたが、倒れた方を発見した人が「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車が来るまでの間、心肺蘇生法やAEDを使用せず、残念ながら倒れた方はお亡くなりになったことがありました。もしかしたら、この方は死戦期呼吸をしていたかもしれません。倒れた現場で心肺停止の判断ができ、心肺蘇生法が行えていればもしかしたら救えた命だったかもしれません。

講習会では普段通りの呼吸が無ければすぐに胸骨圧迫を開始してくださいとお伝えしております。何もせずに救急車を待つより確実に効果があります。みなさんももしそのような現場へ出くわした際は参考にしていただければと思います。

勝浦町民対象の講習会は今年度奇数月(3,5,7,9,11,1)に開催を予定しております。人が目の前で倒れることは滅多にあることではありませんが、万が一の為にも心肺蘇生法の知識、技術をご自身に蓄えておくことで大切な家族や友人を守ることができるかもしれません。ぜひ、ご応募いただければと思います。

最後になりますが、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。DSC00638