皆様、こんにちは。

美郷救急事業部北郷救急課の中村です。

4月1日付で南郷救急課から北郷救急課へ異動となりました。南郷救急課には1年半在籍させて頂き、多くの皆様に支えて頂きました。南郷の皆様本当にありがとうございました。北郷の皆様、これからどうぞよろしくお願い致します。

4月に入り、日中は気温が20度ほどになり日によっては半袖でいい程の気候になりました。3月後半は一気に暖かくなり桜も一気に開花しましたが、咲くのと同じぐらいの速さで散ってしまい、桜を楽しめる期間は少なかったです。みなさんは今年の桜は楽しめましたか?北日本では、これからのところもありますので、ぜひ綺麗な桜を楽しんでください!

3月19日(月)に美郷町役場南郷支所と南郷多目的研修センターにて「美郷町消防団・日本救急システム株式会社合同車両救助訓練」を行いました。

訓練のお話をする前に、以前のブログにも書かせて頂いておりますが、私達の活動している美郷町は常備消防非設置自治体であるため、消火活動のみならず救助活動も消防団が担っている現状です。消防団では救助できない事案が発生した際は近隣の消防本部の救助隊にご協力頂いておりますが到着まで1時間以上を要するため、救助隊到着するまでの間は消防団が初期救助活動を行っております。

そこで、美郷町消防団では2016年に「美郷町消防団救助隊」を発足し救助事案発生時に最前線での活動や救助訓練を行っている他、2017年には総務省消防庁より「救助資機材搭載型小型動力ポンプ積載車(以下:救助車両)」が無償貸与され、資機材並びに車両の強化もなされました。

今回の車両救助訓練は今まで行ってきたフロントガラス破壊・ドア破壊・車体の拡張のほかに、新たな内容として「車両の安定化」と「バッテリーカット」を含めを行いました。今回の訓練の目的は救助車両が配備されてから初めての訓練だったため、救助車両に積載されている資機材に馴れ、実際に現場を想定し活動することを目的としました。

車両の安定化では、救助を行う際に車のサスペンションの動きが障害になるため車体の下にクリブと呼ばれる角材やホースなどを入れ、サスペンションの動きを制限する必要があります。今回はクリブとホースを用いて、人力で車体を傾けた後に安定化させる器材の挿入を行う訓練を行いました。

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※クリブ(角材)とホースを用いて車両の安定化を行っています。

次にバッテリーカットを行いました。車にはバッテリーが搭載されており、エンジン始動やエアコン、エアバッグ作動等に関わっています。救助活動を行う際には必ず漏電チェックを行いますが、その後にバッテリーの端子からケーブルを外し電気を遮断する必要があります。電気を遮断しなければ、救助活動中に誤って電気配線を切断したり、突然エンジンが始動するなどのトラブルを防ぐことが出来ます。

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※コンビツールでボンネットを開放しています。

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※バッテリー端子からケーブルを外し絶縁テープで覆っています。

次に前回の復習でもあるフロントガラス破壊・ドア破壊・車体の拡張を行いました。今回は新たに救助車両と共に配備された救助機材を使用し、前回までの内容の再確認を行いました。

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※ドア破壊後に車体拡張のために車体下部を切断しています。

実技訓練を行う前には座学を行い「安全の3S」について触れさせて頂きました。救助を行う上で考えなければならないのは、Self(自分自身)・Scene(現場)・Surviver(要救助者)の安全を確保することです。この3つの中で最も重要なのはSelf(自分自身)の安全を確保することです。自分自身が危険な状況で救助活動することはあってはなりません。助ける側の自分自身が二次災害に巻き込まれてしまうと、傷病者を助けるどころか傷病者を増やしてしまうことになります。この安全の3Sを遵守することが救助活動においてとても重要になります。

今回の車両救助訓練を通して、車両救助手順の再確認や救助機材の取り扱いの確認をすることが出来ました。

救助事案はいつ発生するかわかりません。救助事案が発生した際、救助者に危険がなくかつ傷病者を迅速に救助できるよう、美郷町消防団と日本救急システム株式会社はこれからも訓練を重ねて参ります。

当日、訓練に参加した皆様お疲れさまでした!

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